Nadegata

なで肩です。

2017/5/15 Cigarettes After Sex@原宿アストロホール

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月曜はUSのドリームポップバンド、Cigarettes After Sexの来日ショウケースを観にアストロホール@原宿へ。月曜夜の原宿は週末の雰囲気とは違ってまた独特の空気である。

開始前についたが、会場は満員で最後方で観ることに。人気すごいな。予定枚数が相当絞られてたんだとは思うけど、ホステスの先行予約は開始30分位で売り切れてたので、さすが安心と信頼のホステスブランドといったとこか。音源もまだ限られてるのにみんな耳が早いっすね。(しかしYoutubeの再生回数が凄いのはわかったけど、RadioheadのMVと回数が並んだとかどうでもいい比較情報で推してくるのはどうなんだ?)

www.youtube.com

自分はYoutubeでも見たことなかったけど、ドリームポップでこのバンド名ときたらまず外さなそうな予感がプンプンしたのでチケット購入。なんでしょうこの感覚。分かる人はいると思う。やっぱバンド名は大事。

 

ドリームポップというジャンル大好物なんですが、きちんと分類しようとすると中々曖昧で、全く知らん人に説明しようとすると結構めんどそうなジャンルだと思う。スロウコア、サッドコアと何が違うと言われると難しいところ。

代表的なところでいうと、コクトーツインズあたりか。近年だとThe XXもドリームポップと分類されてたりする。名曲Angelsのイントロとか完全にドリームポップ。

コクトーツインズを挙げたけど、シューゲイザーとはまた違う。ただ、この手の音楽好きな人はだいたい被ってるので、あまり細かいこと気にしても意味ないかもしれない。*1

 

ほぼ定刻通り演奏開始。ドリームポップファンが求めているものを100点満点で回答してくるような超正統派な演奏。ただただ甘美でずっと浸っていたい。ボーカルの声質も素晴らしい。Sun Kil MoonことMark Kozelekのやってたスロウコアの代表的バンドRed House Paintersを思い出す。

テキサスのEl Paso出身とのことだけど、個人的にはドリームポップっぽくないイメージの土地。単なる偏見だけど、よくこのジャンルでこの完成度のバンドが産まれたよなぁと思いながら観ていた。El Pasoはテキサスの西の端っこ、南はすぐメキシコという国境の街である。*2 調べたらThe Mars VoltaもEl Paso出身らしい。一度行ったことがあるが、田舎町にしてはそこそこ栄えてる。カリフォルニアから道中死にそうなくらい退屈で何もない平坦な道を10時間以上ぶっ続けて運転して、疲れ果てててBBQ食ってすぐ寝た思い出。

 

アンコール含めてトータル45分位の短い演奏時間だったが大満足であった。短時間なのは持ち曲がまだ少ないからなのか?ぶっちゃけこの手のタイプの音楽はどの曲も最終的に似通ってくる傾向があるので、飽きないためには1時間切る位が実はちょうど良いのかもしれない。軽くアルコール入れて、ゆらゆらと音に浸り夢が醒めるまでの最高の一時。

Cigarettes After Sex、全ドリームポップファンにおすすめします。

*1:Mikikiで連載が始まった「黒田隆憲のシューゲイザー講座」が凄い情報量なので興味ある方は是非。これ一通り読めばすぐにシューゲ通を名乗れるレベル。

http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/13917

*2:ちなみに国境を越えた先はシウダー・フアレスという現在でも世界でトップレベルに治安の悪い街がある。一時期は世界一の悪名をはせたらしい。ただEl Paso自体の治安は別に悪くない。