Nadegata

なで肩です。

2017/5/21 Greenroom Festival ’17@横浜赤レンガ倉庫

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もう先月の話になるけどGreenroomの二日目に行った。金土日と3日連続ライブ続き。流石に頻度高いな。

 

Greenroomは記憶にある限り最後に行ったのは2010年。Arrested DevelopmentRickie Lee Jonesあたりを目当てに、G.LoveやらCurly Giraffeあたりもついでに観れればと思って行った記憶がある。2010年は今の赤レンガ倉庫を会場に開催した初めての年で、ステージ配置が酷く、演奏中に隣のステージの音が混ざって聴こえてきたりと、色々と粗さのみえる改善点の多いフェスだった。

しかも天気も雨降りで、目当ての一つのRickie Lee Jonesのパフォーマンスもイマイチで、正直あまりいい印象を持たないまま、メンツ的な意味も含めてしばらく(7年も!)遠ざかっていた。

 今年も当初は行く予定はなかったが、Tortoiseが2日目に出ると決まり、その他のメンツも悪くなかったので参加決定。TortoiseBillboard公演は気になっていたものの優先度的にあまり行く気がおきなかったのでちょうどよかった。フェスなんで友人誘ってみたものの急な仕事でキャンセルに。一人フェスはさすがにキツイと思っている諸君、これまで何度か行った経験上、一人も意外と悪くないもんです。

どうせ誰かと行っても大体途中で観たいもの分かれて別行動することがパターンが多いので、キャンプ要素の無い都市型フェスにおいては、機動力の増す一人の方が圧倒的に周りやすい。都市型フェスは拠点に帰ってまったりするみたいな要素はないので、孤独感に耐えるシーンも基本あまりない。(Taico Clubとかはさすがに一人はキツイ。)

 

今年The New Mastersoundsが1日目に出演することになったように、昔からGreenroomで呼ぶ外タレ勢は癒着してるのかってくらいその週のBillboardあたりでライブやったアーティストをそのまま呼んでくる傾向がある。だから過去のRickie Lee Jonesしかり、The Brand New Heaviesしかり、このフェスの根底にあるサーフ系ノリの全体的な空気とは少し毛色の違うアーティストが来たりしてて、今年のTortoiseも完全にその枠だろう。

(だからこそ自分みたいな外タレメインで観に来る層にもリーチしてて、行こうかなぁと毎年若干迷わせるようなメンツになっているのも事実。)

 

今年は真夏みたいな暑さの晴れで、これぞフェス日和という感じ。やはり野外のフェスは晴れてた方が圧倒的に気持ちいい。

久々に来てみたら随分とフェスとして洗練されてきていて、ステージ配置も凄い改善していたし、オフィシャルドリンクバーがほぼ並ばないで買えるレベルの人員配置しててストレスフリー。(入場口でドリンク代500円取るのは、フェスとしてどうかと思ったが。ライブハウスじゃあるまいし・・・)

そして客層はフェス屈指のおしゃれでかわいい女子率の高さ。アクセス楽ちんの都市型フェスというのに加え、持ち前のサーフカルチャーと、ヨガやらクルーザーみたいな女子ウケ要素。さらにインスタ映えする装飾の数々。露出高めのホットなグラサンビーチガールが多いのも納得ですよ。山ガールなんて一人もおらんからな!

周りのリストバンドを見渡すと2日通し券ではなく、単日券のリストバンドの人がやたら多い。フェス自体を楽しみにというよりは、目当てのアーティストを楽しみにという感じなんでしょう。結構高いし。

 

もちろん改善点もあって、入場口手前の赤レンガ倉庫のあたりのブースは全部入場無料なので、人があふれまくってる。いや活気があっていいのだよ、それ自体は。ただね、今年から無料ゾーンにできたというRed Brickステージは完全に設計ミス。移動導線上にあるのもどうかと思うし、無料ステージなのにネバヤンとかユアソンとか普通に人呼べるアーティスト出しちゃったせいでさばききれなくなってしまっていた。

ネバヤン観ようかと思って行ったけど、人が多すぎてほぼ観れず。周りの人も愚痴っていた。無料組が良い位置で陣取っているせいもあり、高い金払って来てる我々が追いやられているという状況は正直どうかと思う。

 

貧乏性なので基本休みなく観れるだけ観ようというスタンスでぶらぶらとせわしなく動き回り、気づいたら一度も座ることなく昼についてから帰りの電車で座るまでずっと立ちっぱなしだった。謎のフェス体力。

 

とりあえず観たものいくつか備忘録程度に。

 

藤原さくら

 スピッツのカバーをうたってることくらいしか知らなかったので、いわゆる「ボサノヴァカバーをうたう女」的な感じで正直完全に舐めてたが、演奏かなり良かったです。ドラム見覚えあるなぁと思ったらmabanua君が叩いていて、その他バックバンドも達者なメンバーぞろいで、豪華なメンバーに支えられて堂々と歌っていて気持ち良かった。何より見た目がかわいいのである。なんというか純粋に音楽だけで売らなくても売れそうなレベルのかわいさ。その辺のアイドルよりかわいいからな。こんなの売れるわ。事務所アミューズだし。

ただ、声がとても良いので、あまりポップな方向に寄るのではなく、もうすこしブルージーな方向できちんとアーティストとして売ってほしいなぁと思いました。ビジュアルが音楽邪魔しなきゃいいけど。そう思ってしまうくらい、ついでじゃないかわいさでした。

 

安藤裕子

Nirvanaの「Smells Like Teen Spilit」をカバーを聴いて次に移動。久々に見たけどちょっと老けたな。藤原さくら後に見るとやたらベテラン感あった。

 

・Jake Bugg

なぜこのフェスに?枠。普通に良かった。

 

・Izzy Bizu

初見で予習も無しに行ったけど、黒さもあるポップで聴きやすい。BBC Sound of 2016のノミニーとのことだけど知らんかった。BBCの選出は当たる年はやたら当たり軒並み売れるけど、そうでもない年もたまにあるから今後に注目。黒人女性送付シンガーだと2013年選出のLaura Mvulaとか思い浮かんだけど、彼女最近あまり名前きかないな。

隣で聞いていた女の子たちが「ノーブラで白のキャミソールなのが文化の違いを感じる・・・」とつぶやいていたが、確かに乳首完全に透けてました。

 

cero

ライブで観るのは本当に久々。5年ぶりくらいかな?メインステージでもしかしたらこの日一番混んでいたかもしれない。ほんと売れたなぁという印象で、雰囲気も演奏も貫禄を感じた。MCもしっかりしていた逞しい。昔はカクバリの弟キャラだったのに!しかしSummer Soulというサマーアンセムがあるのはこの時期強いですな。

 

Tortoise

メインステージのトリなんだけど、この客の少なさよ・・・。余裕で最前に行けた。始まったらそれなりに人が集まってきたものの、ceroの半分くらいしか入っていない気が。わかっちゃいたけど、フェスの客層がやや違う。自分みたいなトータス目当てで来た人間は少数派なのだ。

きっとみんな奥田民夫見た後に富田ラボに行ってるんだろう。入場規制かかったらしいし。ceroの高城くんや、ネバヤン安部、藤原さくらなど、今回出演してるアーティストからのゲストが多いから豪華なステージになったことでしょう。

トータスは新譜が実はそこまで好みじゃなかったんだけど、ライブで観るとやはりすごい。2台のドラムをメンバーが曲ごとに入れ替わって叩きまくる。ライブならではの気持ちよさ。ジョン・マッケンタイアはやはり最高だと改めて思った。

ここで敢えてトータス観てる客はみんな仲間だ。最後の曲が終わり、鳴りやまないアンコールの拍手もむなしく、楽器を片付けるスタッフが出てきて終了。まぁフェスは時間にうるさいからこんなもんでしょう。でもトリだったらあってもいいよな。次来日あったら絶対行きます。